ICC検察、戦争犯罪容疑でネタニヤフ・ハマス指導部の逮捕令状請求

AI要約

国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン検察官が、イスラエルとパレスチナ武装政派ハマスの最高指導部に対する逮捕令状を同時に請求した。

カーン検察官は、イスラエルのネタニヤフ首相やガラント国防相、ハマスの政治家ヤヒヤ・シンワル氏、ムハンマド・デイフ氏、イスマイル・ハニエ氏に対して逮捕令状の発行を請求した。

ICC検察官の逮捕令状請求にイスラエルとハマス双方が直ちに反発した。

ICC検察、戦争犯罪容疑でネタニヤフ・ハマス指導部の逮捕令状請求

国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン検察官が、イスラエルとパレスチナ武装政派ハマスの最高指導部に対する逮捕令状を同時に請求した。

20日(現地時間)、カーン検察官は同日、イスラエルのネタニヤフ首相やガラント国防相、ハマスの政治家ヤヒヤ・シンワル氏、ムハンマド・デイフ氏、イスマイル・ハニエ氏に対して逮捕令状の発行を請求すると明らかにした。

カーン検察官は、ハマス指導部に対しては「昨年10月7日の奇襲攻撃でイスラエル民間人数百人を死亡させ、少なくとも245人を人質に取った疑いがある」と指摘した。

直ちに報復攻撃に出たイスラエルに対しては、ネタニヤフ首相やガラント国防相が故意的・戦犯殺人、民間人に対する意図的攻撃指示、飢餓を戦争手段として活用するなどICC条約であるローマ規程の多数に違反したと指摘した。

カーン検察官は「捜査チームが収集し、調査した証拠により2023年10月8日からパレスチナ領土で行われた戦争犯罪と反人権犯罪にネタニヤフ首相とイスラエルのガラント国防相に責任があると信じる合理的根拠がある」と主張した。

ICC検察官の逮捕令状請求にイスラエルとハマス双方が直ちに反発した。

イスラエルのカッツ外相は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のXに「ハマスの殺人犯と強姦犯は反人道的犯行を犯したが、検察官は首相と国防相を非道徳的なハマスのナチス怪物のように言及した」とし、「これは永遠に記憶される歴史的数値だ」と主張した。ハマス高官のサミ・アブ・ズフリ氏はロイター通信に「ハマスの指導者3人に対して令状を請求したことは処刑者と犠牲者を同一視することであり、イスラエルがガザ地区住民を抹殺するようにあおること」と主張した。