米国務長官が公聴会の説明中 突然傍聴席の数人が抗議の声

AI要約

アメリカのブリンケン国務長官が議会の公聴会に出席し、ガザ情勢に関するバイデン政権の対応に抗議する傍聴席の一部が退場させられる一幕があった。

ブリンケン長官はICCの活動により状況が複雑化する恐れを示し、適切な対応策を検討する考えを示した。

バイデン政権はガザ情勢に対し有効な対応を取っておらず、両党から批判の声が上がっている。

米国務長官が公聴会の説明中 突然傍聴席の数人が抗議の声

 アメリカのブリンケン国務長官が議会の公聴会に出席した際、傍聴席の数人がガザ情勢をめぐるバイデン政権の対応に抗議する声を上げ、退場させられる一幕がありました。

 議会上院で21日に開かれた公聴会で、ブリンケン国務長官が説明を始めた際、傍聴席にいた数人が突然立ち上がり、抗議の声を上げました。ガザ情勢をめぐってバイデン政権が「戦争犯罪を犯している」などと訴え、警備員によって退場させられました。

 突然の抗議に直面したブリンケン長官は、ICC(=国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を請求したことで、人質解放と停戦を巡る交渉が複雑になると懸念を示しました。そのうえで議会と連携して「適切な対応策」を講じる考えを示しています。

 ガザ情勢を巡って有効な手立てが打てないバイデン政権に対しては、共和党だけでなく身内の民主党からも「ガザ地区の人々を救うために十分なことをしていない」などと、批判の声が上がっています。(ANNニュース)