イスラエル、米AP通信の映像中継を遮断 機材も押収

AI要約

米AP通信は、ガザ地区での映像中継がイスラエル当局によって遮断され、機材が押収されたと報じられている。

イスラエル政府の外国メディア規制法の乱用が指摘され、AP通信は政府の行動を非難して機材の返却と映像中継の即時再開を要求している。

報道の自由を制限するイスラエル政府の措置に対する国際社会の反応も注目されている。

イスラエル、米AP通信の映像中継を遮断 機材も押収

(CNN) 米AP通信は21日、パレスチナ自治区ガザ地区の映像中継がイスラエル当局によって遮断され、機材も押収されたと明らかにした。同通信は「イスラエル政府による外国メディアを規制する法律の乱用」だと主張している。

同通信は声明で「イスラエル政府の行動を最も強い言葉で非難する」と述べ、機材の返却と映像中継の即時再開を要求した。中継は世界中の多くのマスコミに重要な映像ジャーナリズムを提供していると同通信は指摘している。

イスラエル軍はガザ周辺を定期的に「封鎖軍事区域」に分類し、行き来を制限している。

イスラエルとエジプトはガザ入りを制限している。そのため、世界のマスコミはガザから報道することが難しく、AP通信の映像中継はガザの様子を知る手段となっていた。

CNNはAP通信と外国人記者協会(FPA)にコメントを求めている。

イスラエルは今月5日にカタールの衛星放送局アルジャジーラのイスラエル国内の事業所を閉鎖し、通信機材を押収した。報道の自由を制限しようとするイスラエルのネタニヤフ首相のこうした措置に対しては国連や人権団体がすぐさま非難していた。