ガザ北部の病院、軍が再包囲 敷地攻撃、飲み水と燃料枯渇懸念

AI要約

イスラエル軍がガザ北部のアルアウダ病院を再び包囲し、病院内の状況が悪化している。

病院には医師や看護師、負傷者約150人がおり、水や燃料の不足に悩んでいる。

軍の包囲により院内では塩分が混じった井戸水を飲むしかない状況となっている。

 【エルサレム共同】イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ北部で、イスラム組織ハマスが部隊を再編しているとして攻勢を再び強めている。北部ジャバリヤで軍に包囲されたアルアウダ病院のムハンマド・サルハ院長は20日、共同通信の電話取材に対し「敷地内に激しい攻撃が続いている。飲み水がなくなり、燃料もなくなりそうだ」と苦境を訴えた。

 サルハ氏によると、軍が病院包囲を始めたのは19日。昨年12月に約20日間包囲されたのに続き2回目だ。現在、医師や看護師、負傷者ら約150人が院内にいるという。

 サルハ氏は軍の包囲で外部から飲み水が届かないとし「塩分が混じった井戸水を飲まざるを得ない」と声を詰まらせた。