イラン大統領選は6月28日投票、後継巡る動き活発化へ…テヘランで数千人がライシ師追悼

AI要約

イランの大統領がヘリコプター墜落事故で死亡し、大統領代行が選挙を6月28日に行うことを決定した。

選挙準備は進められ、立候補者の登録や選挙戦の期間が設定された。後継を巡る動きが活発化している。

ライシ大統領の葬儀が行われ、悪天候による濃霧が事故原因とみられている。

 【テヘラン=吉形祐司】イランのエブラヒム・ライシ大統領がヘリコプター墜落事故で死亡したのを受け、大統領代行に任命されたモハンマド・モフベル第1副大統領は20日、国会議長、司法府長官と会合を開き、大統領選の投票を6月28日に行うことを決めた。

 イランの憲法規定では、大統領が死亡した場合は50日以内に新大統領を選出しなければならない。選挙準備は行政・立法・司法の三権の長に責任がある。

 20日の会合では、今月30日から5日間、立候補者の登録を受け付け、選挙戦の期間を6月12~27日とすることも決まった。今後、ライシ師の後継を巡る動きが活発化するとみられる。

 一方、政府は20日、ライシ師の葬儀日程を発表した。北西部の東アゼルバイジャン州の事故現場から遺体が移送された同州の州都タブリーズで21日から始まり、首都テヘランでは22日朝に執り行われる。最高指導者のアリ・ハメネイ師が祈りをささげる予定だ。

 AFP通信によると、テヘラン中心部の広場には20日、数千人が集まり、ライシ師らを追悼した。ライシ師は19日、ダムの供用開始式典に参加後、ヘリでタブリーズに向かっていた。悪天候による濃霧が事故原因とみられている。