米、イラン大統領は「血塗られている」 事故死に「弔意」も武装勢力支援を批判

AI要約

米国がイランのライシ大統領のヘリコプター事故に関して弔意を表明し、イランの中東武装勢力支援に対する責任を指摘。

米国務省はイラン側からの支援要請に応えられなかった経緯を明らかにし、今後もイランに対する制裁を維持する考えを示す。

イランの次期大統領選に関連し、米国はイランの人々の人権と基本的自由への支援を表明。

【ワシントン=大内清】米ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は20日のオンライン記者会見で、イランのライシ大統領がヘリコプター事故で死亡したことに「弔意」を表明した。一方でカービー氏は、ライシ師は「手が血塗られている」と述べ、イランによる中東各地の武装勢力支援に責任があると指摘。「米国は、域内を不安定化させるイランの振る舞いの責任を問い続ける」とした。

これに関連し、米国務省のミラー報道官は同日の記者会見で、ライシ師の乗ったヘリがアゼルバイジャン国境近くの山岳地帯で異常着陸した後、イラン側からヘリの捜索などで支援要請があったことを明らかにした。ただ、主に兵站上の理由から要請に応えることはできなかったとしている。

またミラー氏は、ライシ師の死亡によって「イランに対する米国の基本姿勢が変わることはない」とし、対イラン制裁を今後も維持する考えを強調した。

国務省は同日の声明で、イランの次期大統領選に関連し「イランの人々と、人権や基本的自由に向けた彼らの戦いを支持する」と述べた。