169日ぶりに大衆の前に現れた韓国大統領夫人…野党「国民感情を知らないふり」

AI要約

金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人が169日ぶりに大衆行事に姿を現し、舎利の返還記念文化祝祭に出席した。

尹大統領は5・18民主化運動記念式に出席し、経済的自由の拡大を強調した。

与党と政府がチェ上等兵特検法に関する議論を行い、拒否権行使を建議する方向で一致した。

169日ぶりに大衆の前に現れた韓国大統領夫人…野党「国民感情を知らないふり」

金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人が169日ぶりに大衆行事に姿を現した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と金夫人は19日午前、京畿道楊州(キョンギド・ヤンジュ)の檜巌寺址で開かれた「檜巌寺舎利移運記念文化祝祭および三大和尚茶礼斎」に出席した。16日に韓国・カンボジア首脳会談の昼食会に出席して公式日程を再開した金氏が、本格的に外部の行事にも出始めたのだ。

この日の行事は、先月ボストン美術館から韓国に返還された迦葉仏、錠光仏、釈迦仏、懶翁禅師、指空禅師(3如来2祖師)の舎利が100年ぶりに還至本処(本来の場所に戻る)したのを記念して開かれた。もともと楊州檜巌寺の指空禅師舎利塔にあったが、日帝強占期当時に不法に搬出されてボストン美術館に展示されてきた。尹大統領は祝辞で「これらの舎利は韓国仏教の正統性と法脈を象徴する貴重な国家遺産だが、この貴重な遺物をまた迎える道は大変だった」とし「韓米関係がさらに近づいて問題を解決するきっかけになった」と述べた。

行事では尹大統領と同じくらい金氏の名前が呼称された。昨年4月の尹大統領の米国国賓訪問を契機にボストン美術館を訪問した金氏が2013年に最終決裂した両国間の舎利返還議論再開の突破口となった。金氏はこの日、曹渓宗(チョゲチョン)関係者との事前歓談会で「還至本処は私でなく千万の仏教信者の念願が成し遂げた結果」と述べた。

大統領室は「仏教界の強い要請で金氏が行事に出席した」と説明した。しかし最大野党・共に民主党のカン・ユジョン院内報道官は書面ブリーフィングで「国民の感情を知らないふりをする金氏と、妻を守ろうとする男らしい大統領のために国民の体には苦痛と怒りの舎利が生じる状況」とし「民主党は金建希特検法を必ず通過させて疑惑を糾明し、真実を明らかにする」と主張した。

尹大統領は18日には光州(クァンジュ)国立5・18民主墓地で開かれた第44周年5・18民主化運動記念式に出席した。現職大統領が在任期間に3年連続で5・18記念式に出席したのは盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領に続いて2人目となる。尹大統領は政府高官でなく5・18の遺族と子孫の手を握って入場した。尹大統領は記念公演を見ながら涙を流し、「あなたのための行進曲」も歌った。

昨年の5・18記念演説で「自由と民主主義を脅かすすべての勢力と挑戦に堂々と戦わなければならない」と述べた尹大統領は今年の記念演説では「政治的自由は拡張したが、経済的自由を享受できない多くの国民がいる」とし、不平等の解消による経済的自由の拡張を強調した。尹大統領は5・18精神憲法収録に関連し、ヤン・ジェヒョク5・18遺族会長に「よく考慮していく」という言葉を伝えたという。

一方、与党・国民の力と政府、大統領室は19日、協議会を開き、「チェ上等兵特検法」再議要求関連の対応について議論した。政府・与党は警察と高位公職者犯罪捜査処がそれぞれ捜査中のチェ上等兵関連事件の捜査結果を見守るのが優先ということに共感し、尹大統領に拒否権行使を建議するという意見で一致したと伝えられた。これを受け、21日の国務会議で特検法に関する再議要求権(拒否権)行使が有力視される。

国民の力は尹大統領の拒否権行使後、民主党が28日に国会本会議で再議決手続きをしても否決の可能性が高いと分析している。ただ、無記名の表決であるうえ、与党議員の出席が低調な場合、再議決定足数(在籍議員3分の2)も低下し、相対的に少ない離脱票でも可決されるという点は変数だ。