中国、日米欧台の工業用樹脂に反ダンピング調査 最大で1年半

AI要約

中国商務省は欧州連合、米国、日本、台湾から輸入されている工業用プラスチックPOM共重合体に対する反ダンピング調査を開始した。

調査対象のプラスチックは自動車部品や電子機器などに使用される。

調査は1年以内に完了する見通しで、欧州委員会もWTOの規則に従うことを期待している。

中国、日米欧台の工業用樹脂に反ダンピング調査 最大で1年半

Qiaoyi Li Sarah Wu

[北京 19日 ロイター] - 中国商務省は19日、欧州連合(EU)、米国、日本、台湾から輸入されているエンジニアリングプラスチック(工業用樹脂)の一つであるPOM共重合体(コポリマー)を対象に反ダンピング(不当廉売)調査を開始した。

同省によると、このプラスチックは銅や亜鉛などの金属を部分的に置き換えることができ、自動車部品、電子機器、医療機器などさまざまな用途がある。

調査は1年以内に完了する見通しだが、半年間延長される可能性もあるという。

欧州委員会の報道官は「この調査が関連する全ての世界貿易機関(WTO)規則・義務に完全に沿ったものとなるよう、中国に期待する」と述べた。