英 ポケベル多用に懸念の声 軍や医療機関でも

AI要約

レバノンで通信機器が爆発する事件が相次ぐ中、イギリスでは核弾頭搭載可能な基地や医療機関でポケベルが依然として使われており、懸念の声が上がっている。

イギリス海軍の潜水艦の母港や弾薬庫の隊員もポケベルを広く使用しており、安全保障上の問題が指摘されている。

NHS医療機関でもポケベルの使用が中止されるはずだったが、現在も7万9000台が使用されている。ポケベルの通信セキュリティについての懸念も示されている。

英 ポケベル多用に懸念の声 軍や医療機関でも

 レバノンで通信機器が爆発する事件が相次ぐ中、イギリスでは核弾頭が配備された基地や医療機関などでポケベルが今も大量に使われていて、懸念の声が上がっています。

 スコットランドの地元紙「ザ・ナショナル」は、核弾頭が搭載可能なミサイルを備えたイギリス海軍の潜水艦の母港と弾薬庫に勤務する隊員らが、現在もポケベルを広く使用していると報じ、安全保障上の懸念があると指摘しています。

 イギリスの労働党によりますと、NHS・国民保健サービスの医療機関では、2019年にポケベルの使用を中止することになったにもかかわらず、現在も7万9000台が使われれているということです。

 ナショナル紙は、ポケベルは高度な技術を必要とせずセキュリティ上の利点はあるものの、通信を傍受される可能性は残っていると指摘しています。

 ANNはこの件についてイギリス国防省に質問を送りましたが、返答はありませんでした。(ANNニュース)