レバノンでまた“遠隔爆破” さらに20人死亡 無線機器すべて危険?今度は「日本製」
ポケベルの遠隔操作による一斉爆発と同様に、日本製とされるトランシーバーが爆破され、さらなる犠牲者が出た事件が発生した。
爆発により12人が死亡し、数千人が負傷した中で、さらに20名の死亡と400人以上の負傷が報告されている。
日本製のトランシーバーが使用された可能性が浮上し、製造過程ではなく、装備品のルートに爆発物が仕掛けられた可能性も指摘されている。
ポケベルの次は、日本製とみられるトランシーバーが遠隔操作で爆破されました。
遠隔操作でポケベルが一斉爆発し、12人が死亡したレバノンの事件。
その爆発で死亡した4人の葬儀の最中に、他の場所でも。今度はトランシーバーが一斉に爆発しました。
レバノンの保健当局によると、ポケベルの爆発で12人が死亡し、およそ2800人がけがをしました。
今回、さらに20名が死亡し、450人以上がけがをしています。
ポケベルの一斉爆発と同じく、イスラム教シーア派の組織、ヒズボラのメンバーを狙ったとみられています。
ロイター通信は、爆発した製品が破片などから日本製のトランシーバーだと指摘しています。指摘された大阪のメーカー、アイコムは…
アイコム 榎本芳記 取締役経理部長
「これが偽物なのか本物なのかというのはまだわかりません。今それを調べている最中ですね」
爆発したとみられるトランシーバーは十年前に販売を終了しています。
中東メディアによると、無線機器だけでなく太陽光発電システムなどあらゆる電子機器が爆発したと報じました。
無線が通じる機器ならば、なんでも爆発させられるのでしょうか。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎さん
「いわゆる高性能の爆薬と起爆装置を仕込むだけのスペースがあれば、どんなものにも可能と思います」
ポケベルにトランシーバー、いつ爆発物を仕込まれたのでしょうか。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎さん
「製造過程で仕込んだという可能性よりは、海外からヒズボラが使う装備品を調達する、そのセクションのルートのどこかに(爆発物を)仕掛けたということですね」
CNNによると、イスラエルの国防相は連日の通信機器の一斉爆発にイスラエルが関与していると認めているとのことです。