「常習性犯罪者だ」…プール更衣室で鉢合わせした男性修理員に誹謗コメント185回=韓国

AI要約

40代女性がプール更衣室で裸の状態だった時に室内の修理に入ってきた男性に恨みを抱いて非難コメントを185回投稿し、大法院で有罪判決を受けた。

被告はインターネット上で裸をのぞき見されたと主張し、性犯罪の故意を疑う書き込みをしてプール側や修理作業員に対して名誉毀損の疑いで告発状を提出した。

裁判所は被告に300万ウォンの罰金を宣告し、被告の行為を誹謗と判断。大法院でも上告を棄却し、有罪が確定した。

「常習性犯罪者だ」…プール更衣室で鉢合わせした男性修理員に誹謗コメント185回=韓国

韓国ではプール更衣室で裸の状態だった時に室内の修理に入ってきた男性に恨みを抱いてインターネットに非難コメントを185回投稿した40代女性が大法院(最高裁)で有罪を宣告された。

大法院第2部(主審キム・サンファン大法官)は情報通信網法上名誉毀損および業務妨害容疑で起訴された警察公務員のA被告に罰金300万ウォンを宣告した原審を先月23日、確定した。

ソウル麻浦区(マポグ)にあるプールに通っていたA被告は2021年9月、体を洗った後に裸体で更衣室に入ったところ、故障中だったスプリンクラーを修理していたBさん(69、男)と鉢合わせした。驚いたA被告はプール側に「なぜBさんはすぐに退出しないのか」と言って謝罪を要求した。プール側は「電気班長だったBさんが女性美化員(=清掃員)2人の統制の下、漏水に関する工事をしていたがミスがあった」とし、A被告に謝った。

その後、A被告はインターネット上に書き込みをしてBさんが裸をのぞき見したと主張した。A被告は「裸で女性会員が行き来する状況で、両目を見開いて7分間作業をしたところからみると、十分に性犯罪の故意があると考える」とし「作業を言い訳にして無断侵入したその人が常習的性犯罪者ではないかという考えを、なぜしないだろうか」と書き込んだ。

A被告はこのようなコメントをネイバー(NAVER)のレビューやブログ、麻浦区地域のマムカフェ、不動産カフェ、水泳カフェなどに投稿した。国民請願掲示板にはプール閉鎖の署名を求めるコメントを作成した。続いてBさんと2人の美化員を相手取り、性的暴行処罰法(性的目的公共場所侵入)およびほう助容疑の告訴状を提出した。

告訴状を受け付けた麻浦警察署は、同月Bさんなどに容疑はないとして送検しない決定を下した。しかしその後もA被告は繰り返してコメントを載せた。2カ月間にA被告が投稿したコメントは185回に達した。これに対してプール側はA被告を業務妨害など容疑で告訴した。

1審裁判所はA被告に罰金300万ウォン(約32万円)を宣告した。裁判所はBさんが故意に裸を見たわけではないことを知りつつもA被告が虚偽掲示物を作成したと判断した。「Bさんが脚立をのぼって天井の修理をしている様子をAさんも見たので故意ではないことを十分に認識していた」としながらだ。

裁判所は「起こり得るトラブルに備えることができなかったプール側にも誤りはある」としつつも「このような点を勘案してもA被告の罪は軽くない」と判断した。また「A被告が警察官としてこのような誤りを正当に抗議できる方法をよく知っていたのに、刑事告訴をしてインターネットにコメントを載せて名誉を傷つけた」と指摘した。

2審判断も同様だった。裁判部はA被告が複数の掲示板に185回書き込みをして警察の「嫌疑なし」決定後も執拗にコメントを投稿した点に照らし、掲示文の主な目的が誹謗だと判断した。あわせて「A被告は警察公務員なので警察の嫌疑なし決定を受けたら、その後は自身が掲示したコメントなどが虚偽事実にあたるかもしれないと確実に認識しただろう」としながら「故意を有していたと見ざるをえない」と指摘した。A被告は判決を不服として上告したが、大法院は上告を棄却したため、有罪が確定した。