トランプ暗殺未遂が起きたゴルフ場は、シークレットサービスにとって「警護上の悪夢」と言われていた

AI要約

米フロリダ州で9月15日、元大統領トランプの暗殺未遂事件が発生。犯人が逮捕された。

犯人は過去に犯罪歴があり、トランプに不満を抱いていたことが判明。

犯人はイラン政府や読者にトランプの暗殺を呼びかけるなど、批判的な発言をしていた。

トランプ暗殺未遂が起きたゴルフ場は、シークレットサービスにとって「警護上の悪夢」と言われていた

米フロリダ州で9月15日、ドナルド・トランプ前大統領の暗殺を狙ったとみられる事件が発生し、ライアン・ラウス容疑者(58)が逮捕された。

トランプが、自身が所有するゴルフコースでプレーしていたところ、警護にあたるシークレットサービスがライフル銃を持った男を発見して発砲。その後、現場から車で逃亡したラウスを拘束した。

ラウスは16日、銃の不法所持の疑いで訴追されたが、FBIは暗殺未遂事件としての捜査も続けている。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、ラウスはハワイ州で小さな建設会社を営んでいた。犯罪歴があり、2002年には「大量破壊兵器の所持」で有罪判決を受けた記録が残っている。

ここ数年はロシアに侵攻されたウクライナを熱心に支持していた。自ら外国人義勇兵として戦うためにウクライナへ向かったが、年齢や軍歴がないなど基準に満たなかったために国境の手前で帰されたという。

トランプを狙った動機はまだ明らかになっておらず、訴状にも書かれていない。それでもラウスのネット上の発言や著書からは、かつてはトランプ支持者だったが、のちに前大統領に不満を抱くようになったことが見てとれる。

2016年の大統領選ではトランプに投票したことを認めている。だが2023年に自費出版した本では、トランプのことを「ばか者」と呼び、とくに前大統領がイランとの核合意を破棄したことに怒りをぶつけている。

ラウスは「イランよ、申し訳ない」と記し、「自由にトランプを暗殺してください」と書き、イラン政府または読者に前大統領の暗殺を呼びかけていた。