安倍「台湾有事は日本有事」!日本の被害は「想定内」というヤバすぎる実態

AI要約

日本は知らぬ間に米国のミサイル基地化しており、最悪のシナリオが現実化する可能性がある。

政府による巧妙なウソが明るみに出ており、日米安全保障の裏側が明らかになっている。

日本は台湾有事を想定した日米共同作戦計画を策定し、南西諸島において米軍と自衛隊が一体となって作戦を行うことが明らかになっている。

安倍「台湾有事は日本有事」!日本の被害は「想定内」というヤバすぎる実態

知らぬ間に「米国のミサイル基地」と化していた日本

日本にとっての「最悪のシナリオ」とは?

政府による巧妙な「ウソ」とは一体…?

国際情勢が混迷を極める「いま」、知っておきたい日米安全保障の「衝撃の裏側」が、『従属の代償 日米軍事一体化の真実』で明らかになる。

※本記事は布施祐仁『従属の代償 日米軍事一体化の真実』から抜粋・編集したものです。

海兵隊が「スタンド・イン部隊のコンセプト」を発表した直後、まさに海兵隊の思惑どおりに事が進んでいることを示す報道がありました。

共同通信が2021年12月23日に配信した次の記事です。

自衛隊と米軍が、台湾有事を想定した日米共同作戦計画の原案を策定したことが分かった。有事の初動段階で、米海兵隊が鹿児島県から沖縄県の南西諸島に一時的な攻撃用軍事拠点を置くとしており、住民が戦闘に巻き込まれる可能性が高い。2022年1月の外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)で正式な計画策定に向けた作業開始に合意する見通し。23日までに複数の日本政府関係者が証言した。

自衛隊と米軍の間で密かに、台湾有事を想定した日米共同作戦計画の「原案」が策定されたというのです。

記事によると「原案」は、米海兵隊が南西諸島の島々に臨時の軍事拠点を設け、米海軍の空母機動部隊が台湾周辺海域に展開できるよう、地対艦ミサイルで中国艦艇の排除に当たるというもの。自衛隊も、日本政府の事態認定に応じて、米軍の作戦を支援する計画だといいます。

まさにEABOそのものです。南西諸島に配備された自衛隊は、米軍の台湾防衛作戦を支援するために動くことになります。

陸上自衛隊は近年、EABOを行う米海兵隊との連携を想定した共同訓練を繰り返しています。石垣島でも実施された前出の「レゾリュート・ドラゴン」も、「陸自の領域横断作戦と米海兵隊のEABOを踏まえた連携要領の具体化を図るために実施する」(陸上幕僚監部)と公言しています。

台湾有事が起きた時、米軍と自衛隊が一体となって南西諸島を拠点にEABOを実行すれば、中国軍は南西諸島に攻撃を加えてくるでしょう。日本は、台湾をめぐる米中の戦争に巻き込まれることになります。

中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」は2021年12月21 日、南西諸島への地対艦ミサイル部隊の配備を進める日本政府を社説で批判しました。

社説は、「日本が南西諸島の軍事化を大規模に進めているのは、実際には米国に次ぐ『インド太平洋警察の副署長』を自称するかのように、米国がアジア太平洋地域で推進する『中国封じ込め戦略』の手伝いをするためである」と指摘した上で、「日本の政治家が夢想する戦略的抑止力は、火遊びをしたいという傲慢さを示す以外の効果はない。彼らが台湾海峡にミサイルを発射することをあえてするならば、我々は彼らのミサイル基地をロケット砲の餌食に変えるだろう」と警告しました。

米軍と自衛隊は、南西諸島が中国軍の攻撃を受けることを前提に、台湾有事を想定した準備を進めています。

「レゾリュート・ドラゴン」の一環として石垣島で行われた共同訓練では、石垣駐屯地内に日米共同の救護所が設置され、負傷した兵士に応急措置を施す訓練も行われました。その後、"負傷兵"は民間空港である新石垣空港に運ばれ、陸上自衛隊の輸送機オスプレイで九州まで搬送されました。

こうした訓練からも、南西諸島が攻撃を受ける事態が想定されていることがうかがえます。