北朝鮮ウラン施設はカンソンか 米専門家、写真分析

AI要約

米国の核専門家が北朝鮮のウラン濃縮施設について分析し、平壌近郊のカンソンで撮影された可能性が高いとの見解を示した。

写真と衛星画像を比較した結果、カンソンの施設は寧辺の施設とは異なる内装や改良された遠心分離機を持っている可能性がある。

施設が遠心分離機の部品製造工場であるという分析もあるが、懐疑的な見方もある。

 【北京共同】米国の核専門家ジェフリー・ルイス氏は14日、北朝鮮メディアが13日に公開したウラン濃縮施設の写真について、平壌近郊のカンソンで撮影された可能性が高いとの見解を示した。写真とカンソンにある核関連施設の建設途中の衛星画像を比較し、建物の構造を分析した。

 この結果、写真で判明した内部の柱や壁、はりの配置が衛星画像と一致。北西部寧辺のウラン濃縮施設とはこうした内装が異なっており、遠心分離機も寧辺のものより小型化され、改良された可能性があるという。

 カンソンの施設は遠心分離機の部品製造工場だとする分析もあるが、これに関しルイス氏は「複数の懐疑的な見方がある」と指摘した。