米英市民含む37人に死刑判決 コンゴ、クーデター未遂で

AI要約

コンゴの軍事法廷がクーデター未遂に関与した37人に死刑判決を言い渡した。被告には米市民3人も含まれ、死刑が事実上の終身刑となる可能性がある。

クーデター未遂は武装した男らが大統領官邸を襲撃し、野党指導者の息子も死刑を宣告された。コンゴでは20年間死刑が執行されず、今回の死刑判決に注目が集まる。

政府が方針転換を明言しても、死刑の執行が見送られており、弁護側は控訴する意向を示している。

 【ナイロビ共同】アフリカ・コンゴの軍事法廷は13日、5月に首都キンシャサで起きたクーデター未遂に関与したとして、米市民3人を含む計37人に死刑判決を言い渡した。英BBC放送が報じた。英国、カナダ、ベルギーの市民各1人も含まれる。

 コンゴでは約20年間死刑が執行されず、事実上の終身刑となっている。政府は3月に方針を変更すると表明したが、その後も執行はない。弁護側は控訴する方針。

 クーデター未遂は5月19日に発生し、武装した男らが大統領官邸を襲撃。首謀者で米国に亡命していた野党指導者クリスチャン・マランガ氏ら計6人が死亡した。死刑判決を受けた米市民のうち1人はマランガ氏の息子だという。