韓国、8月の雇用率過去最高・失業率過去最低…求職放棄者も最大

AI要約

韓国の雇用動向によると、就業者数が2カ月連続で10万人以上増加し、内需不振の影響を受けながらも好調な結果が出ている。

しかし、短期雇用が増加し、製造業や建設業の就業者が減少するなど課題も浮き彫りになっている。

青年層や内需産業の雇用に対する課題が存在し、投資拡大や労働市場の改善が求められている。

韓国、8月の雇用率過去最高・失業率過去最低…求職放棄者も最大

就業者数が2カ月連続で1年前より10万人以上増えた。だが短期雇用が占める割合が過去最大を記録し、製造業と建設業の就業者は減少するなど内需不振が影を落としている。

韓国統計庁が11日に発表した「8月の雇用動向」によると、先月の就業者数は2880万 1000人を記録した。1年前より12万3000人増えた。7月の17万2000人増に続き2カ月連続で増加幅が10万人を上回った。2021年3月から42カ月連続の増加だ。

経済活動人口は減り続けているが、就業者は増加傾向を維持している。また、15歳以上の雇用率は63.2%を記録し、1年前より0.1ポイント上昇した。1982年の統計作成開始後で最大値だ。失業者数は56万4000人だった。1年前より1.6%の9000人減った。失業率は1.9%で0.1ポイント改善した。企画財政部のキム・ボムソク第1次官は「8月の雇用率は過去最高、失業率は過去最低を記録するなど主要雇用指標が良好だ」と評価した。

だが影もくっきりと現れた。先月の全就業者の54.6%が労働時間週36時間未満の短期労働者だった。新型コロナウイルスが流行した2020年に23.6%だった短期労働者の割合が急拡大した。1982年に関連統計を集計し始めてから最も高い。統計庁関係者は「猛暑により、60代以上と保健・福祉分野の労働者の労働時間が減った影響を受けた」と説明した。

学業や育児など明確な理由がないのに求職活動をしていない「ただ休んでいる」と答えた人口は先月256万7000人と集計された。2003年に関連統計を集計し始めてから最大だ。コロナ禍初年の2020年の246万2000人より多い。1年前より24万5000人増えた。6カ月連続の増加傾向だ。自分に合う仕事が見つからないとして求職を断念し雇用市場から離脱する人口が増えているという意味だ。

内需に及ぼす影響が大きい建設業の就業者数は1年前より8万4000人減った。2013年から11年ぶりの減少幅だった。5月から4カ月連続の減少だ。雇用効果が大きい製造業の就業者も3万5000人減少した。2カ月連続のマイナスだ。卸小売業も5万5000人減った。15~29歳の青年層雇用も厳しい。青年層就業者は前年比14万2000人減少し、雇用率も46.7%で0.3ポイント下落した。

カトリック大学経済学科の梁俊晳(ヤン・ジュンソク)教授は「雇用率が良好なだけに、単純に働き口がないというより、青年層が望む働き口がないとみなければならない。企業投資拡大を誘導して質の良い働き口を作り、大企業と中小企業の間の労働市場二重構造を改善するなど対策にスピードを上げなければならない」と話した。