虐待で子供402人を保護 複数の児童養護施設から マレーシア

AI要約

マレーシア警察がスランゴール、ヌグリスンビラン両州で一斉捜査を実施し、402人の児童が虐待を受けていた施設から保護された。

捜査では170人のイスラム教教師や施設職員が拘束され、子供らは性的虐待や身体的虐待を受けていたとされる。

警察施設で一時的に保護された子供らは健康診断を受け、状態を確認している。

 【クアラルンプールAFP時事】マレーシア警察は11日、中部のスランゴール、ヌグリスンビラン両州で一斉捜査を実施し、複数の児童養護施設で虐待を受けていた402人を保護したと明らかにした。

 保護されたのは1~17歳の子供らで、身体的・性的に虐待を受けていたとみられる。

 捜査には警察や関係機関の約1000人が動員され、イスラム教教師や施設職員など約170人が拘束された。子供らは職員に性的に虐待されていたほか、他の子供を虐待するよう強要されていた。熱したスプーンを押し付けられ、やけどを負った子供もいるという。

 警察当局者は「病気の犠牲者は、深刻な状態になるまで診察を受けさせてもらえなかった」と説明。子供らは首都クアラルンプールの警察施設で一時的に保護され、健康診断を受ける。