「神の子」を名乗るフィリピン新興宗教の教祖 児童虐待容疑で逮捕

AI要約

フィリピンで新興宗教団体の教祖が児童虐待などの罪で逮捕された。男は米国でも性的人身売買の罪で起訴されている。

逮捕された教祖と側近4人は児童虐待、性的虐待、人身売買の疑いがかけられている。

フィリピン警察は被害者を保護し、キリスト教徒多いフィリピンで宗教指導者の影響力の大きさが問題視されている。

「神の子」を名乗るフィリピン新興宗教の教祖 児童虐待容疑で逮捕

 フィリピンで「神の子」「宇宙の所有者」を自称する新興宗教団体の教祖の男(74)が、児童虐待などの疑いで8日に逮捕された。男は米国でも、性的人身売買などの罪で起訴されている。

 逮捕されたのは、南部ダバオ市にある教団「イエス・キリストの王国」の創設者、アポロ・キボロイ容疑者。側近4人とともに、児童虐待と性的虐待、人身売買の疑いがもたれている。

 AP通信などによると、未成年者を含む女性信者を「神の子に従わなければ永遠の天罰を受ける」と脅して性行為を強要するなど、性的人身売買や詐欺などの罪で、2021年に米国で起訴された。

 フィリピン警察は先月下旬からの強制捜査で、人身売買の被害者とみられる母子を保護したとしている。

 国民の93%がキリスト教徒のフィリピンでは、宗教指導者が政治的に大きな影響力を持つ。