サウジ訪問中の中国首相、湾岸諸国との貿易交渉の加速呼びかけ

AI要約

中国の李強首相が湾岸協力会議との会談で自由貿易交渉の加速を呼びかける。

サウジアラビアから中国への安価な輸入品による影響への懸念がある。

中国と湾岸諸国の自由貿易交渉は停滞しているが、近い将来に協定を締結する可能性もある。

サウジ訪問中の中国首相、湾岸諸国との貿易交渉の加速呼びかけ

[北京/ドバイ 11日 ロイター] - 中国の李強首相は11日、訪問中のサウジアラビアの首都リヤドで湾岸協力会議(GCC)のブダイウィ事務総長と会談し、中国の自由貿易交渉の加速を呼びかけた。中国国営通信の新華社が報じた。李氏は今回の中東歴訪で、アラブ首長国連邦(UAE)にも滞在する。

GCCには、サウジやUAEなどペルシャ湾岸の6カ国が加盟する。国営サウジ通信(SPA)はその後、ブダイウィ氏が李氏に対し、貿易交渉を前進させ「近い将来」に協定を締結することの重要性を強調したと報じた。

サウジが中国からの安価な輸入品が流入して自国の産業育成に影響が出ることを警戒するなどしており、中国と湾岸諸国の交渉は停滞しているとされる。関係筋は5月、ロイターに交渉が行き詰まっていると話した。

GCCにはほかにカタール、クウェート、オマーン、バーレーンが加盟。豊富な資源を持っており中国とは約20年前に自由貿易交渉を開始している。