サーカスのクマが調教師を襲撃、会場騒然。世界各地で「動物出演禁止、規制」の動き(ロシア)

AI要約

ロシアのサーカス団でクマが調教師を襲う事件が発生。調教師は冷静に対処し、命に別状はなかった。動物利用に対する規制の動きが世界的に強まっている。

クマと揉み合いになった調教師が手にした棒でクマをなだめた一部始終が撮影された。動画はFOXニュースで報じられた。

サーカス団は体重約490キログラムのメスのヒグマを飼育。興行後、団長は調教師の冷静な対応に称賛の意を表明した。動物愛護団体などが動物利用に抗議活動を行っている。

サーカスのクマが調教師を襲撃、会場騒然。世界各地で「動物出演禁止、規制」の動き(ロシア)

ロシアでサーカス団の興行中、ステージに立っていたクマが調教師を襲う場面があった。襲撃の瞬間をFOXニュースが入手し、報じている。

動画には、柵に囲まれた円形のステージで、突然クマが調教師に飛びかかる様子が映っている。

調教師は地面に倒れ、クマと揉み合いになるが、首輪と繋がった棒を掴むと、クマは仁王立ちのままおとなしくなる。会場からは拍手が湧いた。

その後、ショーは続行。調教師の命に別状はないという。

サーカス団が飼育しているのは、体重約490キログラムのメスのヒグマだ。「ドーナツ」と名づけられている。

団長は、冷静に対処した調教師を称賛。興行後、記者団に対し「動物は普段と異なる行動をとることがあると、どの調教師も理解しています」と語った。

サーカス団などの興行での動物利用に対して、世界的に規制の動きが強まっている。

国際動物愛護団体PETAをはじめとするさまざまな団体が抗議活動を行っており、51の国と地域でサーカスの動物利用が禁止または規制されている。

ロシアでも、動物好きとして知られるプーチン大統領が2017年、ロシア連邦刑法典を改正した。動物虐待に関する定義が拡大され、罰則も強化されたが、動物を利用した興行は対象になっていない。