米とイラク、連合軍撤退計画で合意 26年末にかけ2段階=当局筋

AI要約

米国とイラクは、連合軍の撤退計画について合意に達した。数百の部隊が2025年9月までに撤退し、残りは26年末までに撤退する予定。

撤退後も一部の米軍がイラクに留まる新たな助言的関係を構築する計画で、発表は今月中にありうる。

計画では、アンバル州の基地からの撤収やバグダッドでの駐留縮小、イスラム国掃討作戦のためエルビルでの駐留継続が含まれる。

米とイラク、連合軍撤退計画で合意 26年末にかけ2段階=当局筋

Timour Azhari Ahmed Rasheed

[バグダッド 6日 ロイター] - 米国とイラクは、イラクに駐留する米主導の連合軍の撤退計画について合意に達した。両国の当局者らが明らかにした。2025年9月までに数百の部隊が撤退し、残りは26年末までに撤退することになるという。

米政府高官は「合意には達した。いつ発表するかの問題だ」と述べた。

両国は、撤退後も米軍の一部がイラクに留まることを念頭にした、新たな助言的関係の構築を目指している。

連合軍撤退計画は当初、数週間前に正式発表する予定だったが、パレスチナ自治区ガザに関連した地域情勢の緊迫化や、詰めの調整が残っていたため延期された。今月中に発表される可能性があるという。

イラクのスダニ首相の外交顧問ファラド・アラルディン氏は、連合軍撤退に関する米との実務的な協議は終了したとし、「今は、イラクと多国籍連合のメンバーとの関係を、二国間関係に焦点を当てて、軍事、安全保障、経済、文化の各分野で新たなレベルへ移行させようとしている」と述べた。

計画では、連合軍は25年9月までにイラク西部アンバル州のアインアルアサド空軍基地から撤収し、バグダッドでの駐留規模を大幅に縮小する。過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦のため北部クルディスタン地域エルビルでの駐留は26年末ごろまで続ける。

米軍はIS対応でイラクに約2500人、隣国シリアに約900人を配置している。