レゴはインフレでも業績好調…その戦略とは?(海外)

AI要約

レゴは、インフレに影響されない組織として成長し、2024年上半期に2桁の成長を達成した。

レゴは多岐にわたる事業展開と豊富な製品ポートフォリオによってインフレに強い企業を築き上げている。

大人の消費者もターゲットにし、幅広いテーマを持つセットで「レゴアイコン(Lego Icons)」シリーズが成功を収めている。

レゴはインフレでも業績好調…その戦略とは?(海外)

レゴは、インフレにほとんど影響されない組織へと成長している。

他の玩具メーカーが低迷する中、レゴは2024年上半期に2桁の成長を遂げた。

同社は幅広い消費者にアピールしており、映画やゲームの世界にも進出している。

一つ一つのブロックを少しずつ積み重ねるように、レゴは多岐にわたる事業展開によって、インフレに強い企業を築き上げてきた。

ほとんどの玩具メーカーを含む他の業界がインフレに見舞われる中、レゴはその豊富な製品ポートフォリオと関連するエンターテインメントで緩衝材を作り出してきた。

同社は、2024年上半期の売上高が13%増加し、46億ドル(約6660億円)に達したと報告した。レゴは、2桁の成長は「玩具業界全体を大幅に上回っている」と述べた。Toy Associationによると、2024年上半期の業界全体の売上高は2023年同期比で1%減少している。

ここでは、このような好結果を生み出すためにレゴが行ってきた戦略の一部を紹介する。

レゴは子どもだけでなく幅広い層にアピールできる珍しい玩具だ。

同社は、建築・ランドマーク(Architecture/Landmark)、モジュラービルディング(Modular Buildings)、クラシックビークル(Classic Vehicles)、ポップカルチャーフェイバリット(Pop Culture Favorites)、ホームデコ(Home Décor)などの多彩なテーマを持つ「レゴアイコン(Lego Icons)」というセットのシリーズで、大人の消費者、つまり「子ども心を持つ大人(kidults)」を惹きつけている。大人はスター・ウォーズ(Star Wars)のミレニアム・ファルコン(Millennium Falcon)に850ドル(約12万3000円)、タイタニック号(Titanic)のレプリカに680ドル(約9万8500円)といった額を投じることができるのだ。

デンマークの同族企業であるレゴでは、幅広い顧客層に向けた投資が功を奏している。おもちゃ市場が過去15年間低迷する中、レゴはバービー(Barbie)を製造するマテル(Mattel)やGIジョー(GI Joe)を製造するハズブロ(Hasbro)といった競合他社のペースを上回ってきた。レゴは過去10年間で売上高を倍増させている。