米学校銃撃、14歳容疑者と父親が初出廷 罪状認否せず

AI要約

14歳の男子生徒とその父親がジョージア州の高校銃撃事件で訴追され、裁判所に出廷。両容疑者は罪状認否しなかった。

男子生徒は4件の謀殺容疑で訴追され、父親は過失致死や殺人などの罪で告発。被告の最高刑は終身刑とされる可能性。

事件の負傷者に関連する新たな訴追も行われる見通し。死者数は今年の学校銃撃事件で2番目に多い。

米学校銃撃、14歳容疑者と父親が初出廷 罪状認否せず

(CNN) 生徒と教員4人が死亡した米南部ジョージア州の高校銃撃事件に関連して訴追された14歳の男子生徒とその父親が6日、裁判所に出廷した。両容疑者共に、罪状認否は行わなかった。

男子生徒のコルト・グレイ容疑者は、高校での銃撃に起因する重罪謀殺4件で訴追された。この日は手足に拘束具をつけて入廷。裁判手続きの間、長い髪で顔の一部が隠れた状態だった。

判事は当初、被告の裁判での最高刑は死刑か終身刑だと告げたが、後に最高でも終身刑だと訂正した。容疑者の年齢が若いことが理由で、仮釈放は付く場合も付かない場合もあるとした。

2005年、米最高裁は18歳未満が犯した犯罪に死刑は適用できないとの判断を下している。

州捜査局によると、検察はグレイ容疑者が4日午前、AR型のライフルを校内で発射し、4人を殺害したと主張している。9人の負傷者のうち7人は銃撃を受けたという。

容疑者が退廷してから数分後には、父親のコリン・グレイ容疑者(54)が入廷した。同容疑者は過失致死4件、第2級殺人2件、子どもへの残虐行為8件の罪に問われている。

手足に拘束具をつけられたコリン容疑者は聴聞の間、終始感情が高ぶっているようで、体を前後に揺らす様子も見られた。

発言の際には、所々声が途切れた。息子と同様、コリン容疑者も保釈を求めなかった。同容疑者には公選弁護人が付いた。

判事はコリン容疑者の最高刑について、禁錮180年を言い渡す可能性があると述べた。

コリン容疑者の逮捕状によれば、同容疑者は「息子が自身や他者にとっての脅威であると認識しながら」、銃器を息子に与えたという。

法廷の傍聴席の最前列には、銃撃の犠牲者の遺族が座っていた。中には涙をぬぐう遺族もいた。

聴聞が終了した後、裁判所の外では地方検事が記者団に対し、コルト・グレイ容疑者に対して事件の負傷者に関連する新たな訴追が行われる見通しだと明らかにした。

当該の銃乱射事件は、学校で起きた事件としては今年で45件目。死者数は23年3月にテネシー州ナッシュビルの学校で6人が死亡した事件に次いで多かった。