パリ市長、エッフェル塔の五輪マーク「2028年まで残す」 塔設計者の子孫は設置継続に反対
フランス・パリのイダルゴ市長は、2028年までエッフェル塔に掲げられたオリンピックのマークを残すと発言。
エッフェル塔の設計者の子孫は設置継続に反対し、激しい議論が巻き起こっている。
市民や観光客からも賛否の声が上がり、サバンさんは2028年までの設置を長すぎるとして反対している。
フランス・パリのイダルゴ市長は6日、パリオリンピック開催に合わせてエッフェル塔に掲げられたオリンピックのマークを「2028年まで残す」と発言しました。ただ、エッフェル塔の設計者の子孫が設置継続に反対するなど、激しい議論を引き起こしています。
イダルゴ市長は6日、記者会見で、エッフェル塔に設置されているオリンピックマークについて、2028年のロサンゼルスオリンピックまで残し、「おそらく、それ以降も残るかもしれない」と話しました。
イダルゴ市長は地元紙に「決定権は自分にあり、IOC(=国際オリンピック委員会)の同意を得ている」とも述べています。
しかしこの方針に対し、エッフェル塔の設計者、ギュスターブ・エッフェル氏の子孫であるサバンさんは、憤りを感じています。
サバン・イエットマン・エッフェルさん「この話を聞いたとき、われら子孫は大反対だった。2つの“シンボル”を混ぜる理由がない。エッフェル塔は、それ単体で完成されている。これほど市民に愛されているモニュメントを突然、変形させるなどと一人で決めていいはずがない」
サバンさんは「2028年まででも長すぎる」と反対していて、市民や観光客からも賛否の声が上がるなど激しい議論を引き起こしています。