尹大統領夫人の高級バッグ受領 「不起訴」勧告=民間審議委員

AI要約

検察が尹錫悦大統領夫人が高級ブランドのバッグを受け取った件について検討した結果、不起訴処分が決定された。

検察捜査審議委員会による審議の結果、バッグは贈り物であり職務との関連性がないと判断された。

金建希氏は容疑を否認し、捜査チームも嫌疑なしとの結論を下している。

尹大統領夫人の高級バッグ受領 「不起訴」勧告=民間審議委員

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏が知人から高級ブランドのバッグを受け取ったことが収賄などにあたるかについて、検察が民間の委員に意見を求める「検察捜査審議委員会」の会合が6日開かれ、委員らは「不起訴処分」の意見を決定した。

 同委員会は法曹、学会、メディア、市民団体など各界の専門家150~300人の委員の中から無作為に選ばれた15人で構成される。検察が委員に捜査結果を説明し、意見を求める。被疑者など事件関係者が出席して委員らに立場などを説明することができる。

 金氏が2022年9月に牧師のチェ・ジェヨン氏から高級ブランドのバッグや化粧品などを受け取ったことについて、「不正請託および金品など授受の禁止に関する法律(請託禁止法)」違反、収賄、職権乱用、弁護士法違反、証拠隠滅など6の容疑を適用して処罰することができるかどうかが審議された。

 委員らは、ソウル中央地検捜査チームと金氏の弁護人がそれぞれ提出した意見書を検討し、それぞれの意見を聞いた。捜査チームは、バッグは依頼に対する対価ではなく、大統領就任を祝う贈り物であり、尹大統領の職務とは関連性がないと判断した根拠を説明したとみられる。捜査チームは先月、約4か月にわたる捜査の結果、「嫌疑なし」との結論を下していた。

 金氏側も容疑を一貫して否認している。金氏側の弁護士は捜査審議委の会合前に記者団に対し、「(大統領の)職務と関連性がなく、対価の性質がないという部分を重点的に説明する」と話していた。