トランプ前米大統領、政府の効率化組織を設立へ トップにマスク氏

AI要約

トランプ氏は新たな政府機関の設立とマスク氏の関与を発表。組織を通じて政府の効率化を図る方針。

マスク氏は報酬を求めず、米国へ奉仕する意向を示す。政府の支出削減や効率化を重視。

マスク氏はトランプ氏を支持し、民主党候補に対する批判も続ける。トランプ氏の支持者に訴える発信を行う。

トランプ前米大統領、政府の効率化組織を設立へ トップにマスク氏

 トランプ米前大統領は5日のニューヨークでの演説で、11月の大統領選で当選した場合、政府機関の効率化のための組織を新設すると表明した。トランプ氏を支持する起業家イーロン・マスク氏の提案といい、マスク氏を新組織のトップにすることで合意したとも話した。

 トランプ氏は演説で「政府効率化委員会」をつくると公言。政府機関の財務や実績について監査をおこない、「大胆な改革」を提案するという。マスク氏は同日、Xの投稿で「もし機会があれば、米国のために奉仕したい。報酬や肩書はいらない」と書き込んだ。

 マスク氏は先月のトランプ氏との対談で、政府の支出を減らすため「政府の効率化のための機関をつくるべきだ」と提案。トランプ氏も前向きな姿勢を示していた。マスク氏は2022年の旧ツイッターの買収直後、大規模な人員削減をおこなっており、対談でトランプ氏は「あなたはすばらしいカッター(削減する人)だ」とも称賛していた。

 マスク氏は5日、大統領選の民主党候補ハリス副大統領について「カマラはあなたたちの表現の自由を破壊したいと考えている」と投稿するなど、2億人近いフォロワーに向けてトランプ氏を支持する発信を続けている。(ワシントン=五十嵐大介)