英高層住宅火災、対策の怠慢原因 72人犠牲、報告書で結論

AI要約

2017年のロンドンの高層公営住宅「グレンフェル・タワー」の火災に関する最終調査報告書が公表された。政府と建設業界が対策を怠ってきた可燃性素材の危険性を明らかにした。

1700ページに及ぶ調査報告書では、可燃性素材の使用理由や安全対策の不備が指摘された。建設資材の製造・販売業者の不正行為も浮き彫りになった。

火災で72人が犠牲になった事件を踏まえ、今後の高層ビルの安全性に対する取り組みが求められている。

 【ロンドン共同】72人が犠牲となった2017年のロンドンの高層公営住宅「グレンフェル・タワー」の火災に関する最終調査報告書が4日に公表された。政府と建設業界が高層ビルの外装に使われた可燃性素材の危険性を巡る対策を数十年にわたり怠ってきた結果だと結論づけた。英メディアが報じた。

 約1700ページに及ぶ調査報告書は、タワーに可燃性素材が使用されていた理由について、建設資材の製造・販売業者による「組織的な不正行為」があったと指摘。政府や地元当局の安全対策にも不備があったとした。