逃亡中のフィリピンの元市長、インドネシア当局が拘束

AI要約

中国とのつながりやマネーロンダリング容疑で逃亡中のフィリピンの元市長がインドネシアで拘束された。元市長はフィリピン国籍を偽装し、犯罪収益を洗浄したとされる。

元市長は犯罪組織との関連を否定し、悪意ある告発であると訴えている。しかし、フィリピン司法省は現在の拘束を確認している。

フィリピン大統領は元市長に対し法の力は及ぶと警告し、帰国の手配を進めている。検察側は元市長と共謀者が犯罪収益を洗浄した疑いがある。

Mikhail Flores Neil Jerome Morales

[マニラ 4日 ロイター] - フィリピン当局は4日、中国の犯罪組織とのつながりやマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で逃亡中のバンバン元市長がインドネシアで現地警察に拘束されたと発表した。

アリス・グオ氏は犯罪組織とのつながりを巡り議会調査会への出席を拒否したため、フィリピン上院から指名手配されている。

グオ氏はフィリピン国籍を偽装したと疑われている。同氏は選挙に立候補した際、フィリピン国籍であると主張していたが、後に彼女の指紋が中国国籍の郭華平氏のものと一致していることが判明した。

一方、グオ氏はこうした主張や犯罪組織とのつながりを否定。上院に宛てた書簡で自身が「悪意ある告発」の対象になっていると訴えている。

フィリピン司法省は声明で「入国管理局の担当者は、郭氏が現在インドネシア警察に拘束されていることを確認した」と述べた。

マルコス大統領は「法の力はあなたにも及ぶだろう」と述べ、司法から逃れようとする努力は無駄になると警告。「両政府の緊密な協力により、今回の拘束が可能になった」とし、「アリス・グオ氏の本日中の帰国に向けた手配を調整している」と述べた。

検察側は、郭被告と共謀者らが1億ペソ(180万ドル)を超える犯罪収益を資金洗浄したとしている。