イスラエル財務相、来年度の歳出削減発表 ガザ戦費調達で

AI要約

イスラエルのスモトリッチ財務相は、2025年度予算に大幅な歳出削減策を盛り込むことを明らかにした。

スモトリッチ氏は増税よりも他の増収策を模索し、戦時下での増税は誤りだと主張している。

彼は25年に350億シェケルの歳出削減や税率、給付金、賃金の凍結を計画しており、戦争資金調達に取り組んでいる。

イスラエル財務相、来年度の歳出削減発表 ガザ戦費調達で

Steven Scheer

[エルサレム 3日 ロイター] - イスラエルのスモトリッチ財務相は3日、財政責任とパレスチナ自治区ガザ地区でのハマスとの戦闘に必要な資金との均衡を図るため、2025年度予算には大幅な歳出削減策が盛り込まれると発表した。

イスラエル中央銀行が歳出削減と増税、または他の増収策を求める中で、スモトリッチ氏は戦時下での増税は間違いとの考えを示している。

同氏は記者会見で「われわれはイスラエル史上最長かつ最も費用を要する戦争を行っており、その費用は2000億─2500億シェケル(540億─680億ドル)に上る」と言明。「戦費を制限することなく、勝利するまで戦争努力を支持する。勝利がなければ安全保障はなく、安全保障がなければ経済はない」とした。

スモトリッチ氏は戦争資金調達のため、25年に350億シェケルの広範な歳出削減のほか、税率、給付金、賃金の凍結を計画している。