60代警備員の顔蹴り気絶させ撮影…SNSに投稿した10代=韓国

AI要約

10代の被告2人が60代の警備員を暴行し、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに投稿した容疑で懲役刑が求刑される。

被告人は罪を認め、検察は若さを理由に配慮すべきではないと主張している。

裁判所は公訴事実のほとんどを認め、被告人たちは反省や許しを求める姿勢を見せている。

60代の警備員を暴行して気絶させ、これを動画で撮影してソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿、拡散させた容疑で裁判にかけられた10代の被告2人に懲役刑が求刑された。

議政府(ウィジョンブ)地検南楊州(ナムヤンジュ)支庁は先月30日、傷害の容疑で起訴された15歳のA被告と、情報通信網法上の名誉毀損容疑で起訴された同じく15歳のB被告に対する結審公判でそれぞれ、短期懲役1年、長期2年を宣告するよう裁判所に求めた。

検察は「被告人は何回も罪を犯しながら、年齢が若いという理由で法廷で善処を要求するなど順法意識がない。被害者が処罰を望んでいる」と求刑理由を説明した。

裁判所はこの日の裁判でA被告とB被告は公訴事実をほとんど認めた。

ただ弁護人は、「A被告の場合、加害を認めて深く反省している」としながらも「被害者が先に手を出そうとしただけに犯行の経緯と動機を参酌してほしい」と主張した。

B被告に対しては「撮影した動画がSNSに自動でアップロードされた。被害者を誹謗する目的がなかっただけでなく、むしろコメントの大部分はA被告の誹謗だった」と強調した。

最終陳述でA被告は「被害者に謝罪したい」として許しを求め、B被告は「二度と誤ったことにかかわらないように生きたい」として善処を訴えた。

A被告は1月12日午前0時ごろ、南楊州市内の店舗で60代の警備員を転倒させて顔などを足で蹴り全治3週間の傷害を負わせた容疑で、B被告はそばでこれを撮影しSNSに投稿した容疑でそれぞれ起訴された。

A被告は建物内で騒動を起こしており、警備員がこれを注意すると暴行に及んだという。

検察は彼らの罪質が軽くなく社会的に容認できる水準を超えた少年犯罪だと判断し正式な裁判にかけた。宣告公判は10月16日に開かれる。