イスラエル軍、「イスラム聖戦」指揮官を殺害 ヨルダン川西岸攻撃続行

AI要約

イスラエル軍がヨルダン川西岸でパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」の指揮官など戦闘員5人を殺害。

イスラエル軍によるヨルダン川西岸への大規模攻撃が続き、テロリスト12人を殺害。

国連事務総長がイスラエルの行動に憂慮を示し即時停止を求める。ヨルダン川西岸の状況は深刻。

イスラエル軍、「イスラム聖戦」指揮官を殺害 ヨルダン川西岸攻撃続行

(CNN) イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のモスクで銃撃戦があり、パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」の指揮官など戦闘員5人を殺害したと発表した。

イスラエルが占領するヨルダン川西岸では、イスラエル軍が28日から大規模攻撃を開始。イスラエル外相は、ガザ方式の作戦を西岸で実施して「イスラム・イランのテロインフラ」を根絶やしにすると宣言していた。

イスラエル軍は29日未明も急襲を続行。ヨルダン川西岸トルカレムにあるモスク内部と周辺の銃撃戦で、イスラム聖戦のムハンマド・ジャバー(別名アブ・シュジャア)指揮官など5人を殺害したと発表した。

ジャバー指揮官は6月にヨルダン川西岸のカルキリヤでイスラエルの民間人1人が殺害された銃撃事件を含め、多数のテロ攻撃に関与したとしている。

イスラム聖戦は29日、ジャバー指揮官の死亡を発表した。

イスラエル軍によると、ヨルダン川西岸北部のジェニンとトルカレムで実施した作戦では、初日にテロリスト12人を殺害し、道路の下に仕掛けられていた爆弾数十発を処理した。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は29日、ヨルダン川西岸に対するイスラエルの作戦に「深い憂慮」を示し、「子どもを含む人命の喪失を強く非難する。作戦の即時停止を求める」とした。

ヨルダン川西岸はイスラエルが1967年にヨルダンから奪い、国際法では違法とされるユダヤ人入植地を拡大している。

パレスチナ保健省は27日、ヨルダン川西岸と東エルサレムで昨年10月7日以来、子ども150人を含むパレスチナ人652人が殺害され、5400人以上が負傷したと伝えた。