京浜エリア、世界の科学技術クラスターでトップ維持 WIPO

AI要約

世界知的所有権機関(WIPO)が発表した科学技術クラスターのランキングで、東京-横浜エリアがトップを維持。中国や韓国も上位にランクイン。

中国と米国が上位100エリアを占め、特許出願と科学論文発表が集中している。日本と中国が特許出願の大部分を占めている。

中所得国が成長を示す中、トップ10の科学技術クラスターは安定。日本や中国のエリアが多くランクインしている。

京浜エリア、世界の科学技術クラスターでトップ維持 WIPO

【AFP=時事】世界知的所有権機関(WIPO)が27日に発表した世界の「科学技術(S&T)クラスター」ランキングで、東京-横浜(京浜)エリアが例年に続きトップを維持した。

 中国の深セン(Shenzhen)-香港-広州(Guangzhou)エリアも引き続き2位。3位には韓国ソウルを抜いて北京が浮上した。

 特許とイノベーションを扱う国連(UN)機関であるWIPOは毎年、「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)」で、特許出願と科学論文発表が集中している地域を指す「科学技術クラスター」の世界の上位100エリアを発表している。

 WIPOによると、上位100エリアの中で最多を占めたのは2年連続中国で、今年は26エリア(前年比2エリア増)、次いで米国が20エリアだった。

 また1位の京浜エリア、2位の深セン-香港-広州エリアだけで、世界の特許出願のほぼ5分の1を占めており、それぞれ日本の三菱電機(Mitsubishi Electric)と中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)がけん引している。

 WIPOによると、トップ10はほぼ不動だが、それ以下では中所得国が最も顕著な成長を示している。

■2024年版・科学技術(S&T)クラスター 

上位15エリア

1.東京-横浜(京浜、日本)

2.深圳-香港-広州(中国)

3.北京(中国)

4.ソウル(韓国)

5.上海-蘇州(Suzhou、中国)

6.サンノゼ(San Jose)-サンフランシスコ(米国)

7.大阪-神戸-京都(京阪神、日本)

8.ボストン(Boston)-ケンブリッジ(Cambridge、米国)

9.南京(Nanjing、中国)

10.サンディエゴ(San Diego、米国)

11.ニューヨーク市(米国)

12.パリ(フランス)

13.武漢(Wuhan、中国)

14.杭州(Hangzhou、中国)

15.名古屋(日本)

【翻訳編集】 AFPBB News