深夜に前代未聞の“騒音問題” 鳴りやまぬ無人タクシーのクラクションに「ヘルプ!」 ソフトウェア更新で「騒音は抑えられた」 米・サンフランシスコ
自動運転タクシーが駐車場でクラクションを鳴らし続け、住民の睡眠を妨げる騒音問題が発生
近隣住民からの苦情が相次ぎ、騒音は数週間にわたって続いた
運営会社がソフトウェアを更新し、騒音の抑制に成功した
アメリカ・サンフランシスコで、無人タクシーによる騒音問題が発生した。
6月からサービスが開始された自動運転タクシーが出動する際、駐車場で衝突回避のためクラクションが鳴り続け、住民は眠れない状況が続いていた。
アメリカ・サンフランシスコで、無人タクシーによる前代未聞の騒音問題が起きていた。
多くの人が寝静まった午前4時ごろ、駐車場には待機中の約40台の無人タクシーが止まっていた。
車の中にはドライバーはいないはずだが、無人タクシーのクラクションが鳴りやまない。
その様子に、住民は思わず「ヘルプ!」と口にした。
こうした状況が毎日のように続き、近隣住民から「うるさくて寝られない」などと、苦情が相次いでいた。
サンフランシスコ市内では、グーグル系列の企業「Waymo(ウェイモ)」が、2024年6月から自動運転による無人タクシーのサービスを開始した。
利用客がいない未明の時間帯、駐車場では多くの無人タクシーが待機していた。
かし、出動の要請がかかると様子が一変し、一斉に無人タクシーが動き出したため、駐車場は大混乱になり、なかなか外へ出ることができなかった。
無人タクシーは別の車に接近すると、衝突を防ぐ目的でクラクションが鳴るように設計されているため、一斉にクラクションの鳴らし合いが始まってしまっていた。
近隣住民は、「バカげていると思ったわ。だって駐車場には誰も人がいないんだもん。クラクションが聞こえるのは私たち住民だけ」と疲弊した様子だ。
未明の騒音は、数週間にわたって続いたという。
現地メディアによると、運営会社の「Waymo」は、衝突を防ぐためのソフトウェアを更新し、「騒音は抑えられた」と説明している。
(「イット!」 8月27日放送より)