ベネズエラ大統領が主要閣僚入れ替え 選挙不正批判そらす狙いも

AI要約

ベネズエラのマドゥロ大統領が主要閣僚の入れ替えを行い、疑念や批判の声から注意をそらす狙いがある。

ロドリゲス副大統領が経済財務省の兼務を解かれ、石油相に新たな役割が与えられる。

チャベス元大統領の側近であるディオスダド・カベロ氏が内相、法相、和平担当相に就任する。ヒル外相とパドリノ国防相は留任。

ベネズエラ大統領が主要閣僚入れ替え 選挙不正批判そらす狙いも

[カラカス 27日 ロイター] - ベネズエラのマドゥロ大統領は27日、主要閣僚の大幅な入れ替えを実施した。先の大統領選におけるマドゥロ氏の勝利に野党や国際社会から疑念や批判の声が広がる中で、こうした論争から注目をそらす狙いもあるとみられる。

今回の人事で、ロドリゲス副大統領は経済財務省の兼務を解かれた一方、新たに石油相の役割が加わる。経済財務相にはアナベル・ペレイラ氏が起用される。

ロドリゲス氏はビジネス界と緊密な関係を築き、米国からの制裁を科されながらも国営石油会社PDVSAの販売を支えることに貢献してきた。

チャベス元大統領側近で与党ベネズエラ統一社会党(PSUV)のナンバー2を務めているディオスダド・カベロ氏は、内相と法相、和平担当相に就任する。

ヒル外相とパドリノ国防相は留任。PDVSA総裁はペドロ・テレチェア氏からヘクトル・オブレゴン氏に交代し、テレチェア氏は商工業相に転じる。