外国人旅行客はなぜ日本の「たまごサンド」を愛してやまないのか?

AI要約

日本のコンビニで販売される「たまごサンド」が外国人旅行客に人気で、全米のセブンイレブンでも販売される可能性が高まっている。

たまごサンドの魅力は、黄色い玉子と濃厚なキューピーマヨネーズを使った具材にあり、その組み合わせが特別な旨みを引き出す。

米国でもたまごサンドが人気となるか注目される中、正しい具材や調味料の使い方が重要であることを強調している。

外国人旅行客はなぜ日本の「たまごサンド」を愛してやまないのか?

日本を訪れる外国人旅行客がその美味しさに感動してしまう食べ物の一つが、コンビニで売っている「たまごサンド」だ。日本人にとって普通のサンドイッチが、なぜこれほど外国人の舌をうならせるのか? 香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」の記者が人気の秘密を探った。

米国よ、おめでとう!

日本で「たまごサンド」と呼ばれている、あの絶品たまごサラダサンドイッチが、全米のセブンイレブンで販売される日が近いようだ。

2024年7月、米セブンイレブンは、海外の店舗と協力して日本を含む各国の独自商品を米国の店舗に導入すると発表した。

この発表以来、TikTokではカリフォルニア州オレンジ郡のセブンイレブンでたまごサンドを見かけたという「目撃情報」が相次いで投稿され、全米発売への期待が高まっている。

たまごサンドは日本を訪れる外国人旅行者の間で絶大な人気を誇る。香港拠点にしている私自身、成田空港に到着すると、ホテルへ向かう間の空腹を満たすためにたまごサンドを手に取ることが多い。早朝のフライト前夜には朝食用に確保しておくこともある。

米国の著名シェフでフードジャーナリストとしても世界的に有名だった故アンソニー・ボーデインも、たまごサンドのファンだった。2013年には240円のたまごサンドの写真をSNSに投稿し、「ローソンのたまごサンドの異常なまでのおいしさ」と絶賛していた。

前述の「目撃情報」から全米の興奮が伝わってくるが、そうやって投稿されている画像に、一抹の不安がよぎる。

たとえば、フードニュースサイト「イーター」が投稿した「シンプル・エッグサラダ・サンドイッチ」の写真。パンに挟まれたその具材は、悲しくなるほど白っぽく貧弱で、パッケージの商品説明にはこう書かれている。

「軽く味付けしたゆで卵を低脂肪マヨネーズとディジョンマスタードであえて、ふわふわのミルクブレッドでサンドしました」

この際、パンの耳がついていることには目をつぶろう。だがここで問題なのは「低脂肪マヨネーズ」だ。それを使うことによって、たまごサンドの本質が完全に損なわれているのだ。

真のたまごサンドには、多くのファンならご存知のとおり、黄色い玉子と濃厚なキューピーマヨネーズを混ぜ合わせた雲のようにふわふわの具材がはさんである。キューピーマヨネーズは日本の国民的調味料であり、まさに国の宝だ。

「たまごサンドには日本のマヨネーズ(キューピーマヨネーズが最も有名)を使うことで、卵フィリングに独特なコクとクリーミーさが加わります」

そう語るのは、和食レシピサイト「Just One Cookbook(一冊だけの料理本)」を運営するチェン平沢菜美子だ。彼女のたまごサンドのレシピは、グーグル検索で上位に表示される。