「まさか待合室で寝ることになるなんて」…航空機の故障で300人が済州空港で仮眠

AI要約

27日午前6時30分、済州国際空港での大韓航空の飛行機故障による乗客滞在の様子。乗客は空港待合室で毛布を使って寝泊りし、空港と済州観光協会から支援を受けた。

大韓航空KE1336便の故障はエンジン異常からタイヤの破損へとつながり、滑走路が一時閉鎖された。乗客は金浦行きが仁川行きに変更され、一部の便は欠航となった。

大韓航空は乗客の移動支援に努め、待機中の乗客にバスやタクシーを提供し、不便を最小限に抑えるよう努力した。

「まさか待合室で寝ることになるなんて」…航空機の故障で300人が済州空港で仮眠

「今日出勤しなければならないのに、会社にはまだ話もできていません」。27日午前6時30分、済州(チェジュ)国際空港3階待合室。待合室のコーナーでは人々が毛布を敷いて横になっていた。横になっている人々の間を、朝の飛行機で済州を離れようとする観光客が次々と通り過ぎていった。滞留客のクァクさん〔50、大邱市(テグシ)〕は「航空機が欠航した後、夜遅くにホテルに泊まるのも微妙で朝早く出発しようと空港で寝た」とし「空港と済州観光協会が水と毛布を分けてくれたのは幸いだった」とした。

◇タクシー運転手「大雪・台風以外でこのようなことは初めて」

26日午後8時55分、金浦(キンポ)行き大韓航空KE1336便航空機が離陸の途中で機体故障により済州空港の滑走路で立ち往生した後、欠航した飛行機乗客の一部が済州空港待合室で滞留して醸し出しされた風景だ。乗客のヤンさん(65、大邱市)は「妻と娘の2人と済州旅行に来て、まさか空港で寝ることになるなんて夢にも思わなかった」とし「済州タクシーの運転手も大雪が降ったり台風が来たりしたほかに空港滞留状況が発生して驚いていた」と伝えた。また別の乗客イさん(23・大邱市)は「何より大きな事故が起きなくて良かった」としながら「疲れるものの、これもまた経験だと前向きに考えている」とした。

◇「エンジン異常」で急ブレーキ踏んでタイヤが破損

27日、韓国空港公社済州(チェジュ)空港によると、前日(26日)午後8時55分、大韓航空KE1336便航空機が離陸途中にタイヤなど車輪部分の故障で済州国際空港滑走路で立ち往生した。大韓航空側は航空機が離陸を試みる過程で補助動力装置側のエンジン異常警告音が鳴り、急ブレーキを踏んだところタイヤに無理がかかり破損したと確認した。これに伴い、この日午後9時17分から午後11時37分までの2時間20分ほど滑走路が全面閉鎖されて航空機25便が遅延運航して4便に欠航が出た。

◇空港・済州観光協会、乗客に毛布配布

金浦空港のカーフュータイム(航空機の離着陸が制限されている時間)を考慮して金浦行き航空機乗客は仁川(インチョン)空港に到着地を変更して出発した。大邱と金海(キムヘ)空港に向かう航空機は運航がキャンセルになった。また、その後出発予定の航空機が離陸できず待機し、済州到着予定だった航空便が回航するなど大きな支障が出た。欠航となった航空便の乗客の一部は済州国際空港で当日午前2時ごろから待合室に残って午前9時ごろまで仮眠を取った。済州観光協会関係者は「夜中に空港に滞留客300人が発生して韓国空港公社済州空港が準備したマット500枚やミネラルウォーターなどをスタッフが配布した」と説明した。

◇大韓航空「バス・タクシーを支援して不便最小化に努力」

故障した大韓航空航空機は故障2時間後の26日午後11時2分ごろ、トーイングトラクターで牽引(けんいん)されていった。車輪部分の故障で飛行機が自主的に動くことができず、牽引に時間がかかった。同機の乗客171人は2時間以上にわたって機内に閉じ込められて不便を訴えた。同機に乗っていた乗客は追加で待機し、0時32分に代替便を利用して仁川空港に出発した。同機乗客の1人は待機中に首の痛みを訴えて職員の同行下で病院に運ばれたことが確認された。大韓航空関係者は「仁川国際空港に該当TFチームを稼動して首都圏5カ所に出発するバス便で乗客の移動を助け、地方の乗客にはタクシー代を実費で精算して不便を軽減するために努力している」と話した。