ガザ中部に新たな避難命令、入院患者も退避強いられる

AI要約

イスラエルがパレスチナのガザ地区中部デイルアルバラに避難命令を出し、攻撃がありパレスチナ人7人が死亡。デイルアルバラ当局によると、25万人が避難。アルアクサ病院の患者も避難を余儀なくされた。

国境なき医師団(MSF)が支援するアルアクサ病院付近で爆発があり、負傷の治療を一時中止する可能性。全ての戦争当事者は、病院と患者の医療へのアクセスを尊重すべきだと呼びかけ。

アルアクサ病院では、約650人の患者の内100人が残り、うち7人が集中治療室に。最近は定員オーバーで対応し、状況は受け入れがたいとの声明。

ガザ中部に新たな避難命令、入院患者も退避強いられる

Nidal al-Mughrabi Ramadan Abed

[26日 ロイター] - イスラエルは25日遅く、パレスチナのガザ地区中部デイルアルバラに新たな避難命令を出した。26日にはデイルアルバラなどで攻撃があり、少なくともパレスチナ人7人が死亡した。

イスラエル軍の攻撃により、デイルアルバラで2人、中部ヌセイラト難民キャンプで2日、最南部ラファで3人が死亡した。

デイルアルバラ当局によると、イスラエルの指示を受け、これまでに25万人が避難した。

新たな避難命令により、主要医療施設のアルアクサ病院の患者や家族も避難を余儀なくされた。

国境なき医師団(MSF)は25日夜、MSFが支援するアルアクサ病院から約250メートル離れた場所で爆発があり、パニックが起きたとXで表明。「救命治療は続けるが、負傷の治療をしばらくの間中止するか検討している」とした。

MSFは、ガザ保健省の情報として、同病院の約650人の患者のうち、残っているのはわずか100人で、うち7人が集中治療室に入っていると説明。「この状況は受け入れがたい。この数週間、アルアクサ病院は、行き先を失った患者も受け入れて定員オーバーの状況で対応してきた。全ての戦争当事者は、病院と患者の医療へのアクセスを尊重しなければならない」と訴えた。