ヒズボラ「状況注視」 大規模衝突は回避か

AI要約

レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラ指導者のナスララ師は、最高幹部殺害に対するイスラエルへの大規模報復について状況を注視する姿勢を示し、さらなる攻撃をするか明言を避けた。

ヒズボラとイスラエルが緊張激化を望まない意向を伝達し合い、大規模な衝突を避けるための措置がとられている可能性がある。

ナスララ師は攻撃の必要性について言及し、イスラエルの反応を見極めながら再攻撃を検討している。

 【カイロ共同】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラ指導者のナスララ師は25日のテレビ演説で、最高幹部殺害に対するイスラエルへの大規模報復について「状況を注視する」と述べ、さらなる攻撃をするかどうか明言を避けた。ロイター通信は外交筋の話として、ヒズボラとイスラエルが「これ以上の緊張激化を望まない」との意向を伝達し合ったと報じた。

 大規模衝突に発展する事態を避け、ヒズボラは早期の沈静化を狙っている可能性がある。ナスララ師は「攻撃が十分だったと判断できれば報復は終わりだ。不十分なら再攻撃の権利を持っている」と強調した。イスラエルの反応を見極める考えとみられる。