カナダ鉄道貨物輸送停止、長期化なら経済的損失甚大 雇用喪失も

AI要約

カナダの鉄道貨物輸送が数週間停止した場合、経済への損失や影響が懸念されている。

停止が1週間以内に解決すれば影響が最小限にとどまる見通し。

経済シンクタンクのチーフエコノミストが、経済への打撃が長引けば深刻な影響が出る可能性を指摘している。

Promit Mukherjee

[オタワ 22日 ロイター] - 22日に始まったカナダの鉄道貨物輸送停止について、数週間続いた場合はカナダ経済に今年、数十億ドル規模の損失が発生する可能性があり、失業者数と消費者物価が押し上げられると、エコノミストやアナリストは警告している。

ただ、停止が1週間以内に収まれば、経済への影響は最小限に抑えられるという。

カナダの鉄道会社、カナディアン・ナショナル・レールウェイ(CN)とカナディアン・パシフィック・カンザスシティ(CPKC)は22日、新労務協定を巡る労働組合との交渉が決裂したことを受け、従業員を職場から退出させる「ロックアウト」措置を発表した。

経済シンクタンク、カンファレンス・ボード・オブ・カナダ(CBOC)のチーフエコノミスト、ペドロ・アントゥネス氏は「長引けば、本当に壊滅的な打撃を受ける」と指摘。

2週間続けば今年の国内総生産(GDP)が名目ベースで30億ドル失われ、4週間なら100億ドル近く押し下げられるとし、4万9000人の雇用喪失をもたらす可能性があるとの見方を示した。