スウェーデン、24年成長予想を+0.8%に下方修正 25年は歳出増へ

AI要約

スウェーデン政府は2024年度のGDP成長率見通しを下方修正し、景気刺激のため歳出を拡大する方針を示した。

高インフレと利上げにより景気回復が進まず、景気後退が懸念される。

インフレ抑制された今、財政引き締め方針を緩和し、来年度予算案で歳出を増やす余地があると発表した。

[ストックホルム 22日 ロイター] - スウェーデン政府は22日声明を発表し、2024年度の国内総生産(GDP)成長率見通しを従来の前年比1.4%増から0.8%増に下方修正するとともに、景気刺激のため9月19日発表予定の25年度予算案で歳出を拡大する方針を明らかにした。

スウェーデンは過去数年間にわたり、高インフレと相次ぐ利上げを背景に景気回復にてこずっており、スバンテソン財務相は景気後退が予想以上に長期化しかねないとの危機感を表明した。

ただ、インフレが足元で抑制されており、政府は財政引き締め方針を緩めて、景気を刺激することが可能。このため同財務相は声明の中で、来年度予算案で歳出を600億クローナ(59億ドル)程度増やす余地があると明らかにした。

また声明では、来年度成長率予想を6月発表時の2.4%増から2.5%増に上方修正した。総合インフレ率予想は今年が1.9%上昇、来年は1.7%上昇で据え置いた。