米民主党大会最終日 ハリス氏が大統領候補の指名受諾 「未来のために勝つ」
ハリス氏が民主党全国大会で指名受諾演説を行い、トランプ氏打倒の結束を呼びかける。
ハリス氏は民主主義の危機を訴え、中間層重視の経済政策を打ち出す。
指名受諾演説を通じて国民に自らのビジョンを説明し信頼を勝ち取る必要がある。
秋のアメリカ大統領選挙に向けた民主党の全国大会は最終日を迎え、大統領候補のハリス氏が指名受諾演説に臨んでいます。会場のシカゴから報告です。
(梶川幸司記者報告)
ハリス氏の演説はつい先ほどから始まりました。「打倒トランプ氏」に向け、党内の結束を呼び掛けています。
ハリス副大統領
「アメリカよ、ここ数週間で私がここに導かれた道は、間違いなく予期せぬものだった。しかし、私は予期せぬ旅には慣れている」
ハリス氏は指名受諾演説のなかで、トランプ氏が大統領に返り咲けばアメリカの民主主義は危険に晒されるとして、「未来」のために勝利しなければならないと訴えます。
また、経済政策ではバイデン政権の路線を踏襲して中間層を重視する姿勢を強調し、トランプ氏は大企業や富裕層を優遇していると違いを強調したい考えです。
ただ、予備選を経ずに党の候補に指名されたハリス氏は、内政や外交など自らの国家ビジョンを語る機会はこれまでほとんどありませんでした。
この演説で大統領として何がしたいのかを国民に説明し、国民の信頼感を勝ち取ることができるのか、それが短期決戦の勝敗を左右することになります。