インドで4歳の女の子2人に性的暴行。市民が線路を封鎖して抗議

AI要約

マハラシュトラ州ターネーの英語教育学校で、4歳の女児2人が性的暴行を受ける事件が発生。大規模な抗譗行動が起き、清掃員が逮捕された。

女児が友人と性的暴行の被害を受け、家族に告発。学校のセキュリティ問題や無神経な態度が露呈。

国家子どもの権利保護委員会が学校の対応を批判。ファドナヴィス副首相は特別調査チームを設置。抗議活動が行われるなど、事件で波紋が広がっている。

インドで4歳の女の子2人に性的暴行。市民が線路を封鎖して抗議

インド・マハラシュトラ州ターネーにある英語教育の学校で、4歳の女児2人が性的暴行を受ける事件が発生し、大規模な抗議行動が起きた。

NDTVによると2人は8月16日、学校のトイレで20代の男性清掃員から性的暴行を受けたとされる。その後に被害届が提出され、清掃員は17日に逮捕された。

タイムズ・オブ・インディアによると、女児の一人がトイレで友人と性的暴行を受けたと家族に話したことで事件が発覚した。

家族が友人の親に連絡をしたところ、被害を受けたとされる女児が学校に行くのを怖がっていたことがわかったという。ふたりは病院で診察を受け、性的暴行が確認された。

警察の調査で、学校のセキュリティに問題があったことが判明している。

インドでは学校の女子トイレに女性の監視員を置くことが求められているものの配置されていなかったほか、女性のシッターではなく8月1日に雇用したばかりの男性清掃員をトイレに付き添わせていたことが明らかになった。また、学校の監視カメラの多くが機能していなかったという。

この事件について、国家子どもの権利保護委員会のプリヤンク・カヌンゴ委員長は、「学校の態度は無神経で、事件をもみ消そうとした」と主張。「警察署は報告書を期限内に登録しなかった」と、警察の対応の遅れも批判している。

事件を受けて、マハラシュトラ州のファドナヴィス副首相は特別調査チームの設置を命じた。

また、学校は19日に校長や担任、女性のシッターを停職処分にしたものの、保護者や地元住民の怒りはおさまっていない。

タイムズ・オブ・インディアによると、約2000人の市民が8月20日にバドラプール駅で抗議活動を行い、鉄道線路を封鎖して被害者に対する正義を求めた。このデモで、多くの路線で運休や遅延が生じた。

インドでは8月9日に西ベンガル州コルカタで、女性研修医がレイプ、殺害される事件が発生し、インド各地で医療従事者や学生らによるストライキと抗議活動が起きている。