ノルウェー、国内石油会社に探査と投資拡大呼びかけ 生産減見据え

AI要約

ノルウェーの石油産業規制当局は、国内石油・ガス会社に対し、生産量減少ペースを抑制するために探査と生産への投資を増やすよう勧告した。

ノルウェーは欧州最大のガス供給国であり、石油・ガス生産量は国内総生産の約25%を占めているが、沖合油田の衰退傾向や新たな開発予定の不足が課題となっている。

今後数年間に生産量のピークを迎える見通しであるが、その後は新たな資源の発見と回収率向上が必要とされている。

Nerijus Adomaitis

[オスロ 21日 ロイター] - ノルウェーの石油産業規制当局は21日の資源報告で、国内石油・ガス会社は今後数年間に予想される生産量減少のペースを抑制するため、探査と生産への投資を増やすべきとの見解を示した。

ノルウェーは欧州最大のガス供給国、また主要産油国で、日量約400万バレルを生産している。ただ、同国最大の沖合油田は多くが衰退傾向にあり、現時点で2030年代の新たな開発予定はない。

ノルウェー海洋庁(NOD)は21日、石油・ガス生産量は従来の予測通り25年にピークを迎えると見通したが、その後は新たな資源の発見と既存油田からの回収率向上に左右されると指摘した。

石油・ガス生産量はノルウェーの年間国内総生産(GDP)の約25%を占める。

NODの技術・分析責任者ケルスティ・ダーレ氏は「生産の減少ペースを抑制するには、探査のほか、油田や発見、インフラ投資の一段の拡大が必要」と述べた。

NODは1月、石油・ガスへの投資額が24年の2400億ノルウェークローネから28年には1930億ノルウェークローネ183億7000万ドル)に減少すると予想していた。