韓国、今年のクレジットカード使用額、海外で26%増…そのせいで「内需不振」

AI要約

韓国で内需が鈍化している中、海外消費は急増しており、カード使用額も増加している。

内需不振の背景には海外での消費増加が影響している可能性が指摘されている。

消費力の減少だけでなく、海外での支出も内需不振の原因として考えられている。

韓国で消費不振により内需回復が鈍化しているという評価が続いているが、海外消費は別世界だ。上半期の主要カード会社の海外カード利用実績は1年前より25%以上増加したことがわかった。国内カード利用額が同じ期間に5%台の増加にとどまったのと比較すると5倍水準に達する。海外旅行の増加により国外でお金を使い内需不振が深まったという分析が出ている。

韓国統計庁が19日に明らかにしたところによると、4-6月期の小売り販売額指数は102で1年前より2.9%下落し、2009年1-3月期のマイナス4.5%から15年ぶりの下げ幅となった。小売り販売は2022年4-6月期から9四半期連続の下落傾向で、過去最長期間の下落となっている。内需不振が長期化しているという意味だ。韓国開発研究院(KDI)もやはり8日に今年の経済成長見通しを2.6%から2.5%に下方修正、内需不振をその理由に挙げた。

指標は明らかに内需不振を示しているがカード使用額は増加している。与信金融協会のクレジットカード利用実績資料を見ると、韓国のカード会社8社の上半期カード使用実績は昨年より増加した。国内と海外を比較してみると海外カード使用の割合が大幅に増加したことがわかった。

上半期の国内での個人のクレジットカードとデビットカード利用額は295兆1500億ウォンで前年同期の279兆5000億ウォンより5.6%増加した。同じ期間に海外でのカード利用額は7兆900億ウォンから8兆9100億ウォンに25.7%増えた。現金などを含めば韓国人が海外で実際に使った金額はこれよりはるかに多いものと推定される。高金利による消費力減少という理由だけで説明できない内需不振のまた別の原因として海外消費増加が挙げられる背景だ。