中国、五輪選手誹謗中傷受け「ファンの違法行為」取り締まり

AI要約

中国公安省がパリ五輪選手を守るために悪質なファンの行為を取り締まると表明

公安省がSNSでの中傷やうわさの拡散を取り締まり、4件の摘発を行う

卓球協会がファンによる混乱に苦しむ選手やコーチを報告

中国、五輪選手誹謗中傷受け「ファンの違法行為」取り締まり

[香港 19日 ロイター] - 中国公安省は、パリ五輪出場選手がSNS(交流サイト)でファンから中傷されたり、うわさを拡散されるといった事例が起こったことを受け、一部の悪質なファンの行為を取り締まると表明した。公式スポーツ団体は、SNSでの攻撃が選手やコーチ、その家族に極めて悪い影響を与えると述べた。

公安省は「インターネットのセキュリティ対策の一環として『ファンサークル』の違法・犯罪行為」を取り締まるとし、うわさを拡散したり、誹謗(ひぼう)中傷をしないよう呼びかけた。

同省は、パリ五輪に参加した卓球の選手やコーチに対する一部ファンの侮辱行為など、これまでに4件で摘発したとしている。

中国卓球協会は、ファンのグループによる「混乱」がチームのトレーニングと競技を妨害したと述べた。

競泳男子100メートル自由形で世界新記録をマークした潘展楽選手は、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」の唯一のファン・グループ・ページを閉鎖。潘選手は国営テレビに「有名であることの悪い点は、あまりにも多くの人に取り囲まれることだ」と述べ、静かに練習に打ち込みたいとの意向を示した。