部分停戦の間接交渉が頓挫 越境攻撃でロシアが延期

AI要約

ウクライナとロシアの停戦交渉が越境攻撃で頓挫し、カタールの仲介役も決裂した。

両国はエネルギー関連施設への攻撃停止を話し合う予定だったが、実現せず。

ロシアはウクライナの電力供給網を攻撃し、両国の攻撃がエネルギー価格に影響を与えている。

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は17日、ウクライナとロシアが今月、部分的な停戦について交渉する予定だったが、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃で頓挫したと報じた。互いのエネルギー関連施設への攻撃を停止することを話し合う目的だったが、ロシアが延期を申し出た。外交筋の話だとしている。

 カタールが仲介役となり、同国の首都ドーハでそれぞれの代表団と個別に会う間接交渉が想定されていた。ウクライナは越境攻撃の後も代表団を送るとしたが、カタールは成果が見込めないとして断った。ウクライナ大統領府はワシントン・ポストに対し、間接交渉を22日にオンライン形式で実施すると説明したが、実現するかどうかは不明だ。

 ロシアはウクライナの電力供給網を攻撃し、繰り返し停電が起きている。ウクライナも無人機でロシアの石油関連施設に打撃を与えており、世界のエネルギー価格に影響が出ている。