香港のジャイアントパンダ、19歳目前に双子を出産 初産として最高齢

AI要約

香港の海洋公園で19歳のジャイアントパンダ、インインが双子を出産した。初のパンダの初産として最高齢の記録。

双子は香港で生まれ、体重122グラムの雌と112グラムの雄。2頭は数カ月後に来園者に公開される予定。

中国政府はジャイアントパンダの絶滅を救うための保護活動を続けており、野生個体数は増加傾向にある。

香港のジャイアントパンダ、19歳目前に双子を出産 初産として最高齢

香港(CNN) 香港海洋公園によると、ジャイアントパンダの盈盈(インイン)が15日、双子を出産した。19歳の誕生日を迎える前日だった。これはパンダの初産として最高齢。人間の年齢で57歳に相当する。

同公園が公開した写真には、5時間にわたる出産にのぞむ直前のインインと、手のひらサイズのピンク色をした双子が写っている。2頭は香港で生まれた初のジャイアントパンダだ。

双子は、体重122グラムの雌と112グラムの雄。インインとパートナーの樂樂(ラーラー)は中国政府から2007年に香港に贈られて以来、何年も交尾がうまくいっていなかった。

赤ちゃんパンダは24時間体制でのケアが必要なため、来園者の前に姿を見せるのは数カ月先になる見込み。

同公園は「双子は現在、非常に弱く、安定するまでに時間が必要だ。特に雌の赤ちゃんは体温が低く、泣き声も弱く、生後の食事量も少ない」と説明した。

インインは以前、流産を繰り返しており、5カ月に及ぶ妊娠は容易ではなかったという。

ジャイアントパンダの繁殖期は年間を通じて1回で1~3日しか続かない。また、自然の生息地では単独で生活することを好むため、交尾はほとんどしない。

中国政府は数十年にわたり、中国南西部原産のジャイアントパンダを絶滅から救うため山岳地帯に広大な保護区を設け、個体数を増やす取り組みを行ってきた。

ジャイアントパンダは飼育下での繁殖が難しいが、数年にわたる減少の後、野生の個体数は近年増加している。