「殺し屋オーラがクールすぎる」射撃の韓国選手キム・イェジが米紙に語ったこと

AI要約

パリ五輪が閉幕し、日本が3位に輝く快挙を達成した。射撃で活躍した選手たちがSNSで大きな話題となり、ユスフ・ディケッチ選手とキム・イェジ選手が注目を集めた。

キム・イェジ選手はインスタグラムなどのSNSをあまり利用しておらず、自身が世界的なスターになったことを認識したのは後のことだった。多くの人からの励ましや応援メッセージに感動し、自身のポジティブな姿勢を貫いていることが伝わった。

イェジ選手が敗北を笑い飛ばすインタビューで示したポジティブな姿勢が称賛され、明日への希望を持ち続けるメッセージを伝えた。

「殺し屋オーラがクールすぎる」射撃の韓国選手キム・イェジが米紙に語ったこと

金メダルの獲得数ランキングで、日本が米国、中国に次ぐ3位という快挙を成し遂げたパリ五輪が、ついに閉幕した。さまざまな話題があがった今回のオリンピックだが、なかでも射撃の選手はSNSで大きな反響を呼んだ。

トルコ代表のユスフ・ディケッチ選手は混合エアピストルで、装備が耳栓のみというラフな姿で銀メダルに輝き、「無課金おじさん」としてバイラルした。

そして、イーロン・マスクがXで言及したことで同じくらい話題となったのが、射撃女子10メートルエアピストルで銀メダルを獲得した韓国のキム・イェジ選手。SF映画に登場しそうな彼女のクールすぎる佇まいに、ネットは夢中になった。

米紙「ロサンゼルス・タイムズ」によるイェジ選手へのインタビューを、一部抜粋して紹介する。

──ご自身が有名になっているといつ認識しましたか?

私はソーシャルメディアをあまり使っておらず、インスタグラムにも6件ほど投稿しているだけで、ツイッター(現X)のアカウントも持っていませんでした。なので、自分が話題になっていると知ったのは、ずっと後のことです。

10メートル競技の決勝の翌日、チームでのディナー中に、25メートルエアピストルのコーチから「イェジ、あなたが世界的なスターになったのを見たよ」と声をかけてもらいました。そこで、イーロン・マスクが私に言及していることも聞いたんです。

その後、Xの投稿やインスタグラムのDMを確認しはじめましたが、なんせ私はタイピングが遅いので、いまでも多くが返信できていないままです。

──とくに嬉しかった反応は?

「あなたから多くのことを学び、あなたの心構えから希望をもらった」というメッセージがたくさん届きました。また、「あなたのおかげで射撃を始めてみようと思った」と言ってくれた人もいます。

私自身もとても不安だったんです。なので、私のインタビューを見て勇気をもらったと多くの人がメッセージをくれたことに感動しましたし、とても励まされました。

──25メートル予選で敗北した際、それを「笑い飛ばしたインタビュー」のことでしょうか?

そうです。私は「0点を取ったからといって世界が終わるわけではない」と答えました。本当にそう信じています。どんなに悲しいことや落ち込むことがあっても、明日にはまた日が昇り、今日のことは過去のものになると伝えたかったんです。

言葉には力があると信じているので、いつも自分にポジティブなことを言い聞かせています。でも、私の態度を見て、オリンピックを真剣に受け止めていないと感じた人もいたようです。