メルセデス・ベンツ韓国、EV炎上事故で車載電池メーカー公表

AI要約

メルセデス・ベンツ韓国は、地下駐車場での電気自動車の炎上事故を受けて、バッテリーの製造メーカーを公表。

事故では複数の車が焼失し、住民が煙を吸って病院に搬送されるという被害が発生。

韓国ではEVの安全性に対する懸念が高まり、バッテリー供給業者の開示義務の導入や地下駐車場でのEV利用禁止の動きが見られる。

メルセデス・ベンツ韓国、EV炎上事故で車載電池メーカー公表

【AFP=時事】メルセデス・ベンツ韓国(Mercedes-Benz Korea)は13日、集合住宅の地下駐車場に止められていた電気自動車(EV)が炎上した事故を受け、同社のEVに搭載している電池の製造メーカーを公表した。事故を受け、国内では製造メーカーの公表を求める声が高まっていた。

 火災は今月1日、駐車中のメルセデス・ベンツ「EQE 350」からの発火によって起きた。韓国メディアは、駐車場にあった車40台が全焼した映像を報じた。消防局によれば、住民23人が煙を吸い込んで病院に搬送されている。

 メルセデス韓国はウェブサイトで、出火した「EQE 350」には、中国メーカー「孚能科技(ファラシス・エナジー、Farasis Energy)」製バッテリーが搭載されていたと公表。また同社車載電池メーカーにはその他、韓国のLGエナジーソリューション(LG Energy Solution)とSKオン(SK On)、中国のCATLが含まれると明らかにした。

 事故を受け、韓国ではEVの安全性に対する懸念が高まり、一部の集合住宅ではEVに対して地下駐車場の利用を禁じ、また充電スタンドを閉鎖する動きも見られる。

 火災の発生を受けて、バッテリー供給業者の開示をEVメーカーに義務付けるべきとの声は高まっており、一部メディアによると、政府もそうした措置について検討しているとされる。【翻訳編集】 AFPBB News