マウイ山火事1年、恒例の盆踊り 「離散した人が再び集まる場に」

AI要約

昨年8月の山火事で被害を受けたハワイ州マウイ島で盆踊りが催された。

主催した寺は焼失し、再建の見通しが立たない状況でも盆踊りを実施。

異なる宗派の僧侶が共に読経し、山火事の犠牲者を供養した。

 【ラハイナ共同】昨年8月の山火事で壊滅的被害を受けた米ハワイ州マウイ島西部ラハイナで10日、恒例の盆踊りが催された。日系移民が多いハワイでは盆踊りが「ボンダンス」として親しまれている。今回主催した三つの寺は山火事で焼け落ち、1年経過しても再建の見通しは立たないが「離散した地域の人びとが再び集まる場にしたい」と実施を決めた。

 会場となった商業施設の駐車場は、浴衣や法被を着た大勢の人でにぎわった。浄土真宗本願寺派のラハイナ本願寺の僧侶、広中愛さん(47)が「今を慈しむことが重要だ」とあいさつ。山火事の犠牲者を供養するため、宗派が異なる他の二つの寺の僧侶と共に読経した。